こんにちは!10月になり、暖かい日と寒い日が交互にやってきて体がついていきませんね・・・
さて、大切な財産を誰に引き継いで欲しいか、人それぞれ想いがあるのではないでしょうか。
自然な流れでは。配偶者と子供、なのですが、
この人に多く残したい、あいつには絶対渡したくない、など事情もあったりします・・・
最近、遺言書の重要性がテレビなどでも言われていますが、
遺言書ではできないこともあるのです。
遺言書は、本人が亡くなった後にしか抗力が発揮されません。
そして自分の相続の時のことしか書くことができません。
例えば、自分が亡くなった後、息子が財産を引き継ぐことになりました。
その息子さんが亡くなった時、その息子さんの配偶者が引き継ぎます。
その配偶者は再婚していて、孫が血縁者ではない。
ところが、自然の流れではそのお孫さんに財産が引き継がれることになります。
でも、それならば血のつながった甥や姪に残したかった、なんていう状況の場合、遺言には残せないのです。
こういう時、親愛信託が有効な手段です。
親愛信託とは?というところですが、
信頼できる個人や機関に財産を託し、特定の目的や受益者のために管理してもらえる仕組みです。
親愛信託の大きな5つの特徴がこちらです。
1.相続対策
親愛信託を活用することで、財産の分割や承継方法を事前に決定し、相続時のトラブルを防ぐことができます。
2.資産保護
親愛信託に財産を託すことで、信託契約に基づく信託者の資産が守られます。例えば、認知症などで判断能力が低下した場合でも、子どもの財産が適切に管理され、無駄な出費や財産の流出を防ぐことができます。
3.福祉的な利用
親愛信託は、障害を持つ家族や高齢者の生活を支えるための資金管理に利用できます。特定の目的(例えば医療費や介護費の支払い)に合わせて、財産を計画的に利用することが可能です。
4.税務対策
親愛信託は、特定の状況では相続税や贈与税の金銭対象をコントロールし、税金としても効果的に活用できます。 信託期間や受益者に応じた適切な税務計画を立てることで、財産の移転にかかる税負担を考慮することができます。
5.事実管理
特に資産運用や管理に不安がある場合、信託受託者がプロフェッショナルであれば、安定した資産管理を期待できます
親愛信託は、家族や家族ではないけど親しい人に対して将来的な財産の管理や運用を託すための有効な手段であり、財産の保全や相続の円滑な遂行に大きなメリットをもたらしてくれるのです。